ホーム 報告書 田中正之『タンザニア研修報告 -野生動物および生息地の観察-』(2008年8月15日~25日)

田中正之 (京都大学野生動物研究センター)

タンザニア研修報告野生動物および生息地の観察 2008年8月15日~25日
なぜアフリカに行くのか
 

動物園にいる動物は、ほとんどが野生動物です。そしてそのほとんどが、本来の生息地で絶滅の危機に瀕しています。動物園は、日本にいながらにしてそんな貴重な野生動物を目にすることのできる場所です。私たちは、動物園を「自然への窓」として位置付け、動物園に来た方に、動物園で得た経験を通して、遠くアフリカやアジアの、本来の生息地にいる野生動物たちのことに思いを寄せてほしいと願っています。

しかし、自分自身を省みてみると、アフリカにいるチンパンジーの研究を長く続けてはきましたが、本来の生息地にいるチンパンジーの姿をいまだに目にしたことがありませんでした。今回、アフリカ、タンザニアに行く機会を得ました。この貴重な機会に、チンパンジーの住む環境や、草原の動物たち、さらには野生動物だけでなく、アフリカに住む人たちが置かれている状況を取材してきたいと思います。

アフリカの野生動物というと、こういうイメージでしょうか?
 
タンザニアで一番大きな都市 ダル・エス・サラーム
 
ダル・エス・サラーム国際空港
ダル・エス・サラーム国際空港
空港からのメインストリート 人口は250万人
空港からのメインストリート
人口は250万人
物価は日本とあまり変わりません

物価は日本とあまり変わりません
ゴンべ国立公園訪問
 

キゴマへの移動
首都からキゴマ市へ

無事に着きました


これが空港です

赤土の平原がひろがっています

国連の平和維持隊が駐留しています

タンガニーカ湖(面積32,900 km2(アフリカで2位、世界で5位)琵琶湖のおよそ50倍 )を渡ってゴンベへ

ボートで約4時間(写真:湖から見た湖畔の村)

ゴンベ国立公園に着きました

タンガニイカ湖に沈む夕日

明け方の月
朝の6時(時差は6時間) まだまだ月は高い

ヒヒは平然と人前に出てきます

嵐山の野猿公苑のニホンザルと同じような存在

いよいよ山に入ります


チンパンジーがいました


人間の存在に馴れているので怖がりません




見上げる先にいるのは?

アカコロブスザルがいました

ねらっています

いっぱい集まってきました。

川にはヒヒがいました


ゴンベを離れます
この波の中をふたたび4時間の船旅
植林活動の現場を訪問しました
  TACARE (the Lake TAnganyika CAtchment Reforestation and Education「タンガニーカ湖周辺の森林再生と教育推進」の略)



植林をしないと山はすぐに はげ山になってしまいます
植林活動は、アフリカを支える大事な事業です。

JGIはNGO活動で学校をつくり、 子どもたちの教育に力をいれています

校長室に張り出された地区の成績優秀者の表

教室にはたくさんの子どもたち
この子たちが明日のアフリカを支えます
ミクミ国立公園訪問
 

キゴマからミクミに移動しました

ミクミ国立公園の事務所

レストハウス玄関に置いてあった動物の頭骨

車ででかけます



どこまでもつづく平原



タンザニアでお世話になった方々
 
JATAツアーズの鈴木さん、JGIの堀内さん
タンザニア研修を終えて
 

タンザニアには行くだけで少なくとも1日半必要です。アフリカの地に滞在できたのはわずか一週間でした。そのわずかな時間でも、現地でしか経験できないであろう、至近距離での野生動物の観察の機会を得たこと、さらにその動物たちが暮らす森や草原の中に身を置けたことは貴重な経験となりました。「自然の窓」としての動物園で伝えるべき多くのことを得られたと思います。とくに、現地で暮らす動物だけでなく、同じ地に暮らす人間に会えたこと、そこでの人間の暮らしもあること、その中で野生動物と共存することのむずかしさがあることも、わずかな時間の中でも感じられたように思います。なお、この報告文書の中の写真は動物でアフリカを紹介する際にも使用しています。

謝辞
 

本調査は科研費・特別推進研究(#20002001、研究代表者:松沢哲郎)の支援を受けておこなわれました。

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