Misato Hayashi
はやし みさと

林 美里

京都大学霊長類研究所 思考言語分野 助教 English Version
 
経歴
石川県加賀市出身
2002年京都大学教育学部教育科学科卒業
2004年京都大学理学研究科生物科学専攻大学院修士課程修了
2007年京都大学論文博士号 (理学) 取得
2002年4月から2004年3月日本育英会第一種奨学金受領
2004年4月から2006年9月日本学術振興会特別研究員DC1
2004年4月から中部学院大学非常勤講師 (比較認知発達論)
2006年10月から2008年11月まで京都大学霊長類研究所比較認知発達 (ベネッセコーポレーション) 研究部門助手 (2007年4月からは助教に改称)
2008年12月から現職
 
研究概要
積木やカップなどの物 (おもちゃ) を使った課題を用いて、チンパンジーとヒトの発達を直接比較する研究をおこなっている。ヒトの発達の特徴をよりよく捉えるため、進化的にもっともヒトに近いチンパンジーの知的な能力の発達を調べている。物を使った課題を対面場面でおこない、同じ物をどのように扱うかを調べることで、言葉を介さずにヒトとチンパンジーを直接比較することができる。野生チンパンジーのくらしや、物を道具として使用する行動についてもフィールド研究を継続している。母子関係や他個体との社会的関係のなかで育まれる、物にかかわる知性の進化と発達に焦点をあて、ヒトとチンパンジーのどこが似ていて、どこが違うのかを明らかにしていきたい。
 
主な業績
学術論文 -査読誌英文-
 
学術論文 -査読誌和文-
  • 林美里、竹下秀子 (2002) ボノボとゴリラの子どもの「物遊び」. 動物心理学研究 52: 73-80
 
著書 -分担執筆-
  • Hayashi M (2010) Using an object manipulation task as a scale for comparing cognitive development in chimpanzees and humans. In: Ross SR, Lonsdorf EV (Eds) “The mind of the chimpanzee: ecological and experimental perspectives.” The University of Chicago Press, Chicago, Chapter 3 (pp 32-41)
  • Hayashi M, Takeshita H, Matsuzawa T (2006) Cognitive development in apes and humans assessed by object manipulation. In: Matsuzawa T, Tomonaga M, Tanaka M (Eds) “Cognitive development in chimpanzees.” Springer, Tokyo, pp395-410
  • 林美里 (2016) チンパンジーの心の発達. 子安増生・郷式徹(編)「心の理論 第2世代の研究へ」,新曜社, pp15-26
  • 林美里 (2012) 霊長類の心の進化―比較認知発達の視点から. 京都大学霊長類研究所(編)「新・霊長類学のすすめ」82-93, 丸善出版株式会社.
  • 林美里 (2012) 「物遊び」から発達をとらえる. 中川尚史・友永雅己・山極寿一(編) 日本のサル学のあした─霊長類研究という「人間学」の可能性(WAKUWAKU ときめきサイエンスシリーズ3). 京都, 京都通信社. 202-207.
  • 林美里 (2009) ものまねができますか? 「新しい霊長類学」 (京都大学霊長類研究所編) p.166-168 講談社.
  • 林美里 (2009) ヒト以外の霊長類も道具を使いますか? 「新しい霊長類学」 (京都大学霊長類研究所編) p.148-150 講談社.
 
その他の刊行物
  • ミネルヴァ書房「発達」連載 「霊長類の比較発達心理学」 (2006-2018)
    • 林美里(2018) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後四歳六カ月から五歳までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 154. (2018年Spring)
    • 林美里(2017) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後四歳から四歳六カ月までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 152. (2017年Autumn)
    • 林美里(2017) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後3歳6カ月から4歳までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 150. (2017年Spring)
    • 林美里(2016) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後3歳から3歳6カ月までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 148. (2016年Autumn)
    • 林美里(2016) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後二歳六カ月から三歳までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 146. (2016年Spring)
    • 林美里(2015) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後2歳から2歳6カ月までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 144. (2015年Autumn)
    • 林美里(2015) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後1歳9カ月から2歳までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 142, Vol. 36. (2015年Spring)
    • 林美里(2015) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後1歳6カ月から1歳9カ月までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 141, Vol. 36. (2015年Winter)
    • 林美里(2014) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後1歳3カ月から1歳6カ月までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 140, Vol. 35. (2014年Autumn)
    • 林美里(2014) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後1歳から1歳3カ月までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 139, Vol. 35. (2014年Summer)
    • 林美里(2014) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後九カ月から一歳までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 138, Vol. 35. (2014年Spring)
    • 林美里(2014) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後六カ月から九カ月までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 137, Vol. 35. (2014年Winter)
    • 林美里(2013) チンパンジー研究者、母になる ヒトの生後3カ月から6カ月までの発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 136, Vol. 34. (2013年Autumn)
    • 林美里(2013) チンパンジー研究者、母になる 妊娠・出産から生後3カ月まで . ミネルヴァ書房「発達」 No. 135, Vol. 34. (2013年Summer)
    • 林美里(2012) チンパンジーとボノボ 女性がリードするボノボの社会 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 131. (2012年Summer) Page: 096-103
    • 林美里(2011) オランウータンのすむ島で . ミネルヴァ書房「発達」 No. 127. (2011年Summer) Page: 094-102
    • 林美里(2010) チンパンジーにおける障害と死 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 123. (2010年Summer) Page: 098-106
    • 林美里(2009) チンパンジーの生活と知性 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 119. (2009年Summer) Page: 099-107
    • 林美里(2008) 物にかかわる知性をさぐる 対面検査と野生チンパンジーのくらし . ミネルヴァ書房「発達」 No. 115. (2008年Summer) Page: 104-112
    • 林美里(2007) 積み木を積む . ミネルヴァ書房「発達」 No. 111. (2007年Summer) Page: 104-112
    • 林美里(2006) チンパンジーの物の操作にみる認知発達 . ミネルヴァ書房「発達」 No. 107. (2006年Summer) Page: 104-112
  • 岩波書店「科学」連載 「ちびっこチンパンジー(と仲間たち)」 (2002-2018)
林美里・熊﨑清則・松沢哲郎・友永雅己 (2017) プチの最期:チンパンジーの脳死 科学. 2017年7月号、 連載第187回
川上文人・平栗明実・市野悦子・林美里・友永雅己 (2016) チンパンジーの核家族の子育て:最初の2年間の記録 科学. 2016年9月号、 連載第177回
林美里 (2016) チンパンジー・レオの10年 科学. 2016年8月号、 連載第176回
林美里 (2016) 母親による子育て 科学. 2016年1月号、 連載第169回
川上文人・林美里・友永雅己 (2015) チンパンジーに学ぶヒトの笑顔の意味 科学. 2015年6月号、 連載第162回
山梨裕美・林美里 (2014) チンパンジーの毛からストレスをはかる 科学. 2014年1月号、 連載第145回
足立幾磨・林美里・友永雅己・松沢哲郎 (2013) WISH大型ケージ: チンパンジー研究のパラダイムシフト. 科学. 2013年9月号、 連載第141回
林美里 (2013) 我が家のちびっことチンパンジー 科学. 2013年7月号、 連載第139回
林美里 (2012) チンパンジーの誕生会2012 科学. 2012年12月号、 連載第132回
林美里 (2012) ちびっこオランウータン 科学. 2012年6月号、 連載第126回
林美里 (2011) チンパンジー研究者からみたボノボ 科学. 2011年11月号、 連載第119回
林美里 (2011) オランウータンを森に帰す 科学. 2011年4月号、 連載第112回
林美里 (2011) アユムとアキラ 科学. 2011年1月号、 連載第109回
林美里 (2010) アジアの隣人:オランウータン 科学. 2010年12月号、 連載第108回
佐藤義明・林美里 (2010) 幸島探訪. 科学. 2010年10月号、 連載第106回
林美里 (2010) 真夏のチンパンジー 科学. 2010年9月号、 連載第105回
松沢哲郎・林美里 (2010) 死を弔う意識の芽生え? 科学. 2010年7月号、 連載第103回
林美里 (2010) 発達と育児 科学. 2010年3月号、 連載第99回
林美里・櫻庭陽子 (2009) レオの闘病記 科学. 2009年10月号、 連載第94回
林美里 (2009) チンパンジーの誕生会 科学. 2009年9月号、 連載第93回
林美里 (2008) 突起のついた積木をつむ 科学. 2008年9月号、 連載第81回
宮部貴子・兼子明久・渡邉祥平・林美里 (2008) 寝たきりになったチンパンジー・レオ 科学. 2008年1月号、 連載第73回
林美里・渡邉祥平・宮部貴子 (2007) チンパンジーの介護 科学. 2007年12月号、 連載第72回
林美里 (2007) チンパンジーと対面する 科学. 2007年9月号、 連載第69回
佐藤義明・林美里 (2007) 場所をめぐる駆け引き. 科学. 2007年5月号、 連載第65回
赤木和重・林美里 (2006) 他者を通して学ぶ. 科学. 2006年12月号、 連載第60回
林美里 (2006) いろいろな形の積木をつむ 科学. 2006年1月号、 連載第49回
林美里 (2005) 円柱形の積木をつむ 科学. 2005年4月号、 連載第40回
林美里 (2004) 入れ子の力ップ 科学. 2004年11月号、 連載第35回
林美里 (2004) 積木を使って知性をはかる 科学. 2004年4月号、 連載第28回
林美里 (2003) はじめての積木つみ 科学. 2003年6月号、 連載第18回
松沢哲郎・上野有理・松野響・林美里 (2003) 「まね」と「ふり」 科学. 2003年4月号、 連載第16回
林美里 (2002) 子どもたちの物遊び 科学. 2002年11月号、 連載第11回
  • 林美里 (2016) 大型類人猿の母子の絆:チンパンジーとオランウータンにおける母子関係と認知発達. 動物心理学研究 66: 29?37.
  • 林美里 (2016) チンパンジーからみたヒトの発達と家族. 生活科・総合通信 そよかぜ通信 2016年 秋号: 4?7.
  • 林美里, 友永雅己 (2016) チンパンジーとヒトの比較から見たアロマザリング.発達心理学ニューズレターNo.78: 10-11.
  • 山梨裕美, 小倉匡俊, 森村成樹, 林美里, 友永雅己 (2016) チンパンジーの人工保育とエンターテイメント:動物福祉・保全と将来展望. Animal Behaviour and Management 52:73-84.
  • 林美里 (2013) 大型類人猿における比較認知発達―チンパンジー・ボノボとオランウータンの比較から―. 日本人類学会進化人類学分科会ニュースレター, pp 2013/9, 4-7.
  • 林美里 (2012) チンパンジーとともに(連載:研究者になる!第37回). 京都大学女性研究者支援センターNews Letterたちばな, 44 p.4
  • 林美里 (2010) 対象操作から見たチンパンジーとヒトの認知発達. 心理学評論 53:353-365.
  • 林美里 (2009) チンパンジーの認知発達研究―その方法と実際―. 文化人類学研究 10:13-27
  • 林美里 (2008) 霊長類学60年特集 物の操作にみられる知性とその発達―飼育下と野生のチンパンジー、ヒトとの比較. 科学, 岩波書店, 78: 631-634
  • 林美里 (2007) 物の操作と道具使用の発達. 京都大学霊長類研究所(編), 『霊長類進化の科学』, 京都大学学術出版会, pp 233-245
  • 林美里 (2007) こころの発達. 朝日新聞関西版科学欄「波」10月8日掲載
  • 林美里 (2007) 知性. 朝日新聞関西版科学欄「波」10月22日掲載
  • 林美里、松沢哲郎 (2003) 定位操作の発達-ヒトとの比較-. 友永雅己・田中正之・松沢哲郎(編)「チンパンジーの認知と行動の発達」, 京都大学学術出版会, pp134-140
  • 林美里、竹下秀子、松沢哲郎 (2003) ボノボとゴリラ乳児の対象操作の発達. 友永雅己・田中正之・松沢哲郎(編)「チンパンジーの認知と行動の発達」, 京都大学学術出版会, pp374-378
 
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