2013. 05 . 13

プレスリリース

イルカ用音響タッチパネルの開発

科学研究費補助金基盤研究(S)「海のこころ、森のこころ-鯨類と霊長類の知性に関する比較認知科学-」(研究代表者:京都大学霊長類研究所・友永雅己)の一環として、京都大学霊長類研究所、京都大学野生動物研究センター、常磐大学、九十九島水族館「海きらら」が共同で、イルカ用の音響タッチパネルを開発している。

表示装置(ディスプレイ)と指先や専用のペンで画面に触れることで入力を行う装置が一体化したものがタッチパネルである。水中で生活するイルカが使えるタッチパネルとして、われわれは、イルカが発するクリックス(イルカの鳴音の一種で、主に反響定位に用いる)を利用することにした。つまり、超音波で「触れた」位置を検知して、表示のどの部分が指定されたかを特定し、対応する動作を行なう音響タッチパネルである。

試作機第一号は、受波素子配置したパネル装置、信号処理装置、鳴音波形観測装置、PCから成り、超音波の当たった位置を検出する作業を行っている。

九十九島水族館のイルカプールに音響タッチパネルを設置したところ、ハンドウイルカ、ハナゴンドウが近づいてきて、パネルに向けて盛んにクリックスを発していた。

今後は、超音波の当たった位置を高い精度で検出するためのソフトウェア開発を行い、イルカの認知実験に活用していく予定である。

なお、本研究は、京都大学霊長類研究所と九十九島水族館の間の学術交流協定にそって行われており、音響タッチパネルの開発は株式会社アクアサウンドと共同で進められている。


本成果は、2013年4月26日にプレスリリースし、下記のとおり報道された。
TV
4月26日 NHK
4月26日 テレビ長崎
5月2日 長崎国際テレビ
放送未定  RKB毎日放送
新聞等
5月5日 デジタル朝日新聞 (http://www.asahi.com/national/update/0504/SEB201305040031.html)
5月22日 西日本新聞(http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/365103)




イルカ音響タッチパネル概念図

イルカ用音響タッチパネルのチェックを行う常磐大学中原史生教授