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ギニア・ニンバ山の野生チンパンジーによるカニ採集を発見 -人間にもっとも近いヒト科の類人猿では初めて-

Crab-fishing by chimpanzees in the Nimba Mountains, Guinea

Kathelijne Koops, Richard Wrangham, Neil Cumberlidge, Maegan Fitzgerald, Kelly L van Leeuwen, Jessica M. Rothman, Tetsuro Matsuzawa
DOI: 10.1016/j.jhevol.2019.05.002
サワガニを採って食べるチンパンジー / Credit: Kathelijne Koops/Kyoto University

概要

京都大学高等研究院 松沢哲郎 特別教授、チューリッヒ大学 カテリーナ・コープス 研究員 霊長類学 ・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院 国際連携研究者)、野生動物研究センター メイガン・フィッツジェラルド 博士課程学生らは、日米英スイスの4 カ国による共同研究によって、西アフリカ・ギニアのニンバ山で、熱帯の深い森にすむ野生チンパンジーが森の止水域 (溜まり水)にすむサワガニをつかまえて常食していることを発見しました。水辺にすむカニクイザルなど霊長類20 種でカニ食は知られていますが、チンパンジーなどヒト科の類人猿では、カニを食べるというのはこれまで全く知られていなかった採食行動です。この発見は、初期の人類がどのようにして水生動物食を始めたか、という問題の解明に示唆を与えるものです。

Article Information
Koops K, Wrangham R, Cumberlidge N, Fitzgerald M, van KL , Rothman JM. , Matsuzawa T (2019)Crab-fishing by chimpanzees in the Nimba Mountains, Guinea Journal of Human Evolution , 133:230-241. https://dx.doi.org/10.1016/j.jhevol.2019.05.002